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アルマ出版について

編集方針

 

3つの主軸

アルマ出版は、1999年の設立以来、フランス語と英語教材の出版に尽力してまいりました。「実際に外国語でコミュニケーションできるようになる」ための外国語会話力を大学の授業で身につけられるよう、弊社の教材開発においては以下の3点を主軸としています。

 

1. インタラクティブな日常会話力の育成

2. 定期的なテストの実施

3. 異言語間の会話スタイルの違いに気付かせることとその克服

研究会の後援

また、先生方を積極的にサポートするため、「表現主体の外国語教育研究会」という研究会をスポンサーとして後援しています。毎年秋に同研究会が主催するワークショップ「Laboratoire d’automne」では、弊社の教科書を使用されているといないとに関わらず、お互いの研究とその成果を共有したり、今後のプロジェクトについてのフィードバックを求めたり、他の先生方の研究をご参考にされたりと、先生方が様々な目的で参加されます。

研究会で取り上げられるテーマとしては、会話力を伸ばすために効果的なアクティビティの提案、クラス全体を積極的な活動にもっていくためのマネジメント力をつける方法、スピーキングテストを行う際のコツ、異文化間のコミュニケーションギャップの克服法、などが挙げられます。

 

授業研究

さらに、授業研究も、弊社が教材を出版するにあたって軸としている方針です。毎日クラス内で使用する教材を、より使いやすくより良いものに改良していくことに日々全力を注いでおります。各教材を新しく改訂するにあたっては、クラス内で定期的に行われるテストや、教材を実際に使われた先生方からの貴重なフィードバックをもとに、より良い教材の開発を目指して行っております。

 

クラス・マネジメントに関する書籍の出版

アルマ出版は、2017年3月、「クラス・マネジメント」についての以下の新刊2冊の出版を予定しております。

・『Enseigner l'oral au Japon - Un guide pratique』Bruno Vannieu 著

・『How to Test Speaking Skills in Japan: A Quick Start Guide』Jerry Talandis Jr.著

教材開発の歩み

​会話教材のフォーマットの変遷

以上の編集方針に基づいて制作された弊社の会話教材は、設立以来バージョンアップを重ね、現在は10冊を数えております。

会話以外の教材開発への取り組み

弊社の設立以来第一に取り組んできた分野は会話力を伸ばす教材の開発ですが、それ以外にも、文法教材『Moi, je...文法』や、フランス文化も同時に学べる読解教材『La société française』、ライティング教材『Écrire en français』などの出版にも取り組んでおります。

 

これらの教材も、会話教材と同じ教育理念を軸としております。いずれにおいても、日本で外国語を学ぶ学生が、より積極的にクラス活動に参加し、すぐに使える語学力を身につけることを第一の目的としています。

著者紹介

Jean-Luc AZRA(西南学院大学教授)

ジャン=リュック・アズラは1995年から日本でフランス語を教えている。日本人学生のための会話教育のオリジナルメソッド、「イミディアット・メソッド」の発案者の一人である。多数の語学及びフランス文化の教科書の共同執筆者でもあり、代表的なものは『Conversations dans la classe』、『Conversation et grammaire』、『La société française』、『Écrire en français』などである。また、日本の文化・社会・生活についての一般書『Les Japonais sont ils différents ?』も出版している。

 

ジャン=リュック・アズラの記事、文献、ビデオ等については、lostincipango.wordpress.com.をご覧ください。 また、アルマ出版の教科書をご採用の教員のみなさまは、almalang.wordpress.com.より、教科書の補助教材を入手していただけます。

池澤明子(西南学院大学非常勤講師)

池澤明子は日本語教師である。主に語学を専門としているが、日本文化や日本語の教育法も教えている。教材として日本のマンガやアニメを使用することも多い。イミディアット・メソッドに基づく日本語会話教材『日本語で!!』及び『プチ日本語で!!』の共同執筆者。また、アルマ出版の英語とフランス語の教材の執筆にも協力している。

Olivier Lorrillard(大阪大学特任准教授)

オリヴィエ・ロリヤールは、京都大学、立命館大学に勤務の後、現在は大阪大学で特任教授を務める。京都のアンスティチュ・フランセ及び大阪アリアンス・フランセーズでもフランス語講師の経験がある。初来日は20年ほど前になるが、当時はフランス語、フランス文化の授業、文学、ラテン語の授業を担当していた。教材の制作にも携わっており、『La société française』(講読)と『Monsieur Pourquoi』(会話)などの共同著者である。独自の教育法を提案しようとする意志により深まったディダクティック・エンジニアリングに対する関心は、最近ではさらにマルチメディア・ツールへの関心をもたらしている。

三木賀雄(神戸大学名誉教授)

『フランス語21』をはじめフランス語教授法の開発に参加してきた。最近では神戸大学の同僚であったブリュノ・ヴァニュウヴェンヌイズ先生と協力して、新教材『Moi, je…文法』などの制作にあたっている。退職後は、もともと興味を抱いていたヨーロッパ中世海事社会についての文献はもとより、フランス語で書かれた作品を手当たりしだいに読み、フランスの映画やドキュメンタリーを心ゆくまで楽しんでいる。時間に縛られず、興味の赴くままにフランス語に接することの楽しさを改めて享受している毎日である。このような楽しさを学習者の皆さんに伝えることのできる教授法や教材ができればよいのだけれど。

大木充(京都大学名誉教授)

最近は,二つのことに興味を持っている。ひとつは,日本における外国語教育の目的で,ビジネスで外国語を必要とするのは,新卒の会社員の20パーセント,約10万人のみ。80パーセントは,ビジネスで外国語を使わない。このことを考慮して,外国語教育の目的を考える必要がある。もうひとつは,C. Germain とJ. Netten の開発したANL (Approche Neurolinguistique)。この教授法は,日本の学校でおこなわれている大部分の教授法とカリキュラムでは口頭コミュニケーション能力を養成することが不可能であることを納得させてくれる。

Stephen Richmond(京都学園大学准教授)

スティーブン・リッチモンドは1999年から日本に住んでおり、10年以上、関西の複数の大学で英語を教えている。学生のコミュニケーション能力を高めるため、特にプラグマティックベースの教材に関心を抱いており、語用論と社会言語学の研究に取り組んでいる。

Simon Serverin(慶應義塾大学訪問講師)

パリ第7大学での学生時代には、イミディアット・メソッドを用いた日本語の授業を受けていた。その後来日し、関西の大学でフランス語を教えている。日本の大学におけるフランス語教育の現場経験を活かしながら、2008年よりアルマ出版のいくつかのプロジェクトと教科書制作に参加している。新しいテクノロジーへの関心が強く、アルマ出版とのプロジェクトでも、とりわけマルチメディア教材やブレンディッド・ラーニングを扱ったプロジェクトに関わっている。

Jerry Talandis Jr.(富山大学特任准教授)

1993年から日本で英語を教えている。JETプログラムに3年間参加した後、富山外国語専門学校に12年間勤める。その後、単身赴任で東京学園大学に3年間勤務し、2012年4月より富山大学で准教授を務める。主に人文学部にて英会話と英作文を教えている。授業に加え、複数の研究や出版活動にも力を入れている。目下の関心は授業におけるテクノロジーの活用、オーラルコミュニケーション力向上のための語用論を用いた効果的な教授法、多読とスピーキングスキルとの関連性などである。

Bruno Vannieuwenhuyse(神戸大学特任教授)

ブリュノ・バニュウヴェンヌウィズは、しばしば名字をバニュウと省略する。日本には20年以上在住。大阪大学、京都大学にてフランス語を教えていたが、2008年より神戸大学で特任准教授(現:特任教授)を務める。研究分野は異文化コミュニケーションで、日本における語学の授業運営への応用に関心がある。フランス語と英語の10冊の教科書の共同執筆者。

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